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脂肪燃焼のメカニズム
パーソナル トレーナー曰く…
以下私のパーソナルトレーナーからのメールです。非常に理路整然とした説明だと思います。
【脂肪燃焼の常識】よく「部分痩せ」などといいますが、実はありえないのです。脂肪燃焼はホルモン(脳下垂体から分泌されるアドレナリン)の働きによるもので全身性だからです。脂肪燃焼についてお話する上で、体内で起こる内分泌のメカニズムを理解することが必要だと思います。少し難しいかもしれませんが、体内のエネルギー産生(代謝)とホルモンの働きに焦点を当ててお話します。
1.人間の1日の全消費エネルギーの約6割が基礎代謝、3割が活動、残りは食後の内臓の働き(消化、吸収)による熱生産と言われています。基礎代謝は年齢と筋肉の量(内臓を含む)に関係するとされていますが、実はそれ以上に筋と内臓の活動(代謝)レベルに影響を受け随時変動します。そのため単純な量で測れるものではなく、エネルギー代謝機能が大きく関係します。
2.代謝とはすなわち<同化>と<異化>を表します。前者は体内に食物として取り入れた栄養素を必要性に合わせて変換.利用することで"合成"と言っても良いでしょう。また後者は脂肪や糖など、体内に備蓄された栄養(エネルギー)源を消費する活動で"分解"と言うことが出来ます。そして、これらの正反対な活動はどちらもホルモンの働きによって不可逆的に統制されています。
例えば、異化作用を促すホルモンにはアドレナリンやグルカゴン・コルチゾル、逆に同化作用を促すものには成長ホルモン・インスリン・テストステロン・IGF1などがあり、一方の分泌量が上がればもう他方は下がる関係にあります。
3.脂肪燃焼に関わる異化ホルモン(アドレナリン)の分泌量は脳の活動(興奮)レベルが高いほど増えますので、概ね起床後徐々に分泌量が上がり、日中から午後の活動的な時間にピークとなります。
また、異化ホルモンはその働きから身体活動ホルモンと言い換えることができます。一方<同化>を促すホルモンの分泌量はその一部が食後や運動後に上がることもありますが、睡眠時、特に熟睡期にその上昇ピークを向かえます。こちらは逆に脳や身体の活動レベルを下げてから働く内部メンテナンスホルモンとなるでしょう。
以上のことから筋肉づくりと脂肪燃焼は同時には起こり得ないことが分かります。
【Q&A】
◆ダイエットに適した運動時間帯はありますか?
◇もし強度の高い運動(トレーニング)をするのであれば早朝より午後がベストなのですが…、ダイエットのためとなれば話は少し変わります。ダイエットの基本は『摂取エネルギー < 消費エネルギー』です。つまり、1日の活動時間が長い方がトータルでは消費は増加します。わざわざゆっくり寝てお昼を待ち、特別な運動をするというのは考え方そのものがナンセンスです。やはり日々活動的であるべきです。
◆痩せやすい部位とそうでない部位はありますか?
◇確かにあります。身体部位によりホルモン受容体の働き(感受性)が強く燃えやすい場所と、弱く燃えにくい場所があるのです。しかし、この問題の大半はどちらかというと抹消の毛細血管密度に関係しているように思われます。なぜなら脂肪も酸素もホルモンも全て血管を介して働くからです。
それではそれらを改善するためにはどうしたらよいのでしょうか。答えは筋トレです。筋トレというと筋肉の発達(筋肥大)にばかり話題が集まりますが、本来は体内の備蓄エネルギーを運動エネルギーとして消費する働きを強化したり、筋中の毛細血管を発育させる効果のほうがはるかに重要なのことなのです。
日常あまり動かさずに脂肪がついてしまっている部分を筋トレするのはある意味正解です。ただし使用部位周囲の脂肪のみが使われるという勘違いはしないで下さい。繰り返しますが脂肪燃焼は全身性なのです。
【結論】
身体機能を高いレベルで維持出来れば24時間トータルで痩せる方向に向かいます。また、身体機能を維持するためには質の高い睡眠・機能的な運動(活動)・バランスのとれた食事が不可欠です。
2006.04.24 Monday
07:16 | posted by
enkyo
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この記事に対するコメント
早速体の負担にならない程度に実行でございます♪